1日のコレステロール摂取量は!?
2015年の「アメリカ人のための食生活指針2015−2020年版」および厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2015年版)」では、食事で摂取するコレステロールと血中のコレステロール量との関係性が見いだされないとして、摂取目標量は撤廃されました。
しかし5年後、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2020年版)」では、脂質異常症の重症化予防を目的に、コレステロールを200mg/日未満に留めることが望ましいと新たに記載されました。
飽和脂肪酸は、乳製品、肉などの動物性脂肪や、パーム油などの植物油脂に多く含まれています。
これらも重要なエネルギー源ではありますが、飽和脂肪酸をとりすぎると、血中総コレステロールが増加し、心筋梗塞をはじめとする循環器疾患のリスクが増加することが予想されています。
つまり、飽和脂肪酸の摂り過ぎは、悪玉コレステロールを増やします。
食事摂取基準では、日本人が現在摂取している飽和脂肪酸の量の中央値をもとに、目標量の上限が設定されています。
飽和脂肪酸については、摂取量を少なくすることで、総コレステロールとLDLコレステロールが低下し循環器疾患リスクが小さくなるという報告が多いことから、飽和脂肪酸を7%エネルギー以下に抑えるという目標量が設定されました。