「第3のコレステロール」隠れ悪玉とは!?
悪玉(LDL)コレステロール、善玉(HDL)コレステロールの数値が正常でも、決して油断できないことがわかってきました。
ある調査では、心筋梗塞を発症した人の約半数である49%が、健康診断では悪玉コレステロール値が正常だったのです。
原因は「第3のコレステロール」=隠れ悪玉で、動脈硬化を引き起こしていたのです。
第3のコレステロールは「レムナント・コレステロール」と呼ばれ、プラーク(血管のこぶ)のもとになって、動脈硬化を悪化させます。
しかも、プラークの原因になるのに、レムナント・コレステロールは健康診断では検査されません。
第3のコレステロール=レムナント・コレステロールは、一般の健康診断の項目に入っていません。
しかし、レムナント・コレステロールを含んだ「総悪玉コレステロール」を計算で求めることができます。
この判定法は、心筋梗塞など危険度を知る重要な数値として、日本動脈硬化学会のガイドラインで紹介されました。
ひとつは、総コレステロールから善玉コレステロール値を引いた値が総悪玉コレステロールとなります。
健康診断の結果に総コレステロールの記載がない場合、悪玉コレステロールに30足した値が総悪玉コレステロールとなります。
@総悪玉コレステロールmg/dL=総コレステロール ― 善玉(HDL)コレステロール
※総コレステロールの記載がない場合、
A総悪玉コレステロールmg/dL=悪玉(LDL)コレステロール + 30
計算した総悪玉コレステロールが150〜169mg/dLとなるとやや危険。
170mg/dL以上になると危険です。
総悪玉コレステロールが「150〜169mg/dL」 → やや危険
総悪玉コレステロールが「170mg/dL以上」 → 危険
肉料理より魚料理を増やすなどの生活習慣の改善が必要です。